自然と共存するマタギの世界観に触れまるで実家に帰る旅




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- 予約数
- ※こちらのプランは1~4名様までお申込み可能です。
プランの説明
《実家のような世界観で来る者を魅了する昭和の家族に会いに行こう》 山形県南部にある小国町には、数百年も続くのマタギ文化が今も残っています。今回の旅では、代々続くマタギ一家が営む民宿でその狩猟法やマタギの文化を知り、絶品の熊汁を味わい自然と共存する暮らしに触れていただきます。 玄関を入るとまるで実家に帰ったような雰囲気に思わず「ただいま!」と言いたくなる宿は、リピーターも多く気さくなマタギ一家との時間を過ごせます。翌日は、季節に応じた自然体験へ案内してくれます。
「都会の人たちの、田舎になればいいんでないの?」これが、彼が民宿を始める原点だった。宿泊客にとっての第二の実家、第二の故郷のような存在であり続けたいと願い日々奮闘中。コンセプトは「奥川入ファミリーをつくろう!」です。
山形県西置賜郡小国町
米沢駅からJR米坂線で1時間30分(2022年8月3日に発生した大雨の影響により運休。今泉駅~坂町駅間は代行バスを運行中)。山形県の西南端にあって新潟県との県境に位置します。飯豊連峰と朝日連峰という雄大な山々に抱かれ、面積の9割はブナをはじめとした落葉広葉樹の森に囲まれた小国町。全国有数の豪雪地帯で、山間集落では積雪が5メートルに及ぶ所もあります。
<あうたび人>
民宿 奥川入 横山隆藏さん、尚美さん、拓さん
宿に到着すると冬でも日焼けをしてて、ちょっと強面の隆藏さん。いつも笑顔が素敵な尚美さん。しっかり者の長男拓さん一家が出迎えてくれます。
4代目マタギとして何度もテレビ取材を受けている隆藏さん。今では、親子マタギとして長男の拓さん(5代目)と一緒に山に入り、クマやイノシシを捕らえています。
「彼ら(クマ)には彼らの暮らしがある。自分達には、自分達の暮らしがある。お互いに共存することが大切。」と自然との共存、命をいただくことへの感謝をいつも忘れない隆藏さん。
「生き物が生き物じゃなくなる瞬間を見たことがないのは、損だと思う。みんな何を食べてるのか本当の意味では、わかってないんじゃないかな。」と息子の拓さん。
小国町出身の隆藏さんですが、小学4年生の時に出稼ぎに行く両親に連れられ、埼玉県の所沢市で暮らしていました。高校を卒業後は、日本料理店で働いていましたが、21歳で実家に戻り今の民宿を開業。マタギの宿として、ジビエ料理が人気を呼びお客さんも増えていきました。
30歳の時、近くの旅館で働いていた尚美さんと出会い結婚。二人の子供にも恵まれました。現在は、隆藏さんの父隆さん、妻の尚美さん、長男の拓さんで民宿業、稲作、養鶏(山形地鶏)、そしてマタギとして忙しい日々を送っています。
熊狩に出かけるマタギたち
古くからマタギ文化を伝承している小玉川地区。マタギには山でだけ使うマタギ言葉があり、マタギたちの勝鬨(かちどき)「コイズミワー」と叫ぶ言葉は独特です。アイヌ語でこれをみてください。という意味らしい。
狩るのはツキノワグマで、主に集団で行う巻狩(まきがり)で狩猟を行います。全体を見て指揮する「ムカダテ」、クマを追い立てる「セコ」、鉄砲で撃つ「ブッパ」などの役割があり、10人前後で行っておりましたが、地域のマタギが減少し、他に仕事をしている人が多くなり、5人ほどの少人数で行くこともあるそうです。
射止めた熊の冥福を祈りながら、山神様のご加護に感謝する「熊まつり」の儀式が、300年余にわたって受け継がれています。
すべては山神様からの授かりもの。
仕留めた熊は、皮を剥ぎ、解体します。狩猟者の中には、欲しい肉だけを取り他の部位を捨てていく人もいますが、マタギは腸の中身以外のもの全てを持ち帰り、食料、衣料、薬に使います。そして、年齢や役割に関係なく、関わったすべての人に等しく分けるそうです。
自然の恵みに依存し、共に生きてきたマタギにとって、熊だけでなく山菜もキノコも「山神様から授けていただく」という考え方が、ゆるがない精神的支柱になっています。
実家のような宿
昭和な雰囲気が漂う、まるで実家に帰ってきたような宿。
食事まで少し時間があるのでとお母さんの尚美さんから雪かきを頼まれる。
メインの熊汁をはじめ、飼育している山形地鶏、自家製の野菜や山菜料理もある。
どれもこれも本当に美味しいなー。と食べていると何やら隣のテーブルが賑やかになってきた。
どうやらこちらの家族も隣のテーブルで一緒に食事をするらしい。
おのおの飲みたいものを持ってきて、みんなで乾杯!!
テレビがずっとついているのも実家感が増し増し。
お母さんがどこからかワインを持ってきてくれた。
頂き物だけど飲みますか?
ありがとうございます!(全部飲み干しちゃった。。。)
次回は、ワイン持って遊びに来ます。
また帰って来たくなる、ほっこりする宿でした。
季節の体験(ある日の雪山散歩)
この日の体験はかんじきを履いて小国町を象徴する「白い森」をトレッキング。豪雪地ならではの楽しみです。
※2日目は、季節によりさまざまな体験ができるので、宿の皆さんと相談してみてください。